思い切って引っ越しみたら、プライベートの可能性が広がった。

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  • 中嶋さん一家

「このエリア、なんとなく好きだな」「いつか住んでみたいかも……」

そんな憧れを実現してみたとき、自分たちの暮らしにどんな変化がおこるのだろう、と考えることは ありませんか? 遊ぶために定期的に通うことと、その土地に住んでみることには、どんな違いがあるのでしょうか。

Instagramで古道具屋「MIZUTAMARI」を運営する中嶋さん一家は、もともと京都に住みながら定期的に通っていた湖西エリアに、3年前に引っ越しを決めました。

最初はセカンドハウスを探していた中嶋さん一家が思い切って住む場所を移したとき、その暮らしにどんな変化があったのでしょうか。湖西エリアに引っ越して3年目のえいじさん、あやこさん夫婦にお話を聞きました。

よく遊びに来ていた湖西エリアに、引っ越してみることに

── もともとどんなきっかけで、滋賀との関わりを持つようになったのでしょうか。

あやこ:2人とも実家が京都で、京都以外に住んだことがなかったんです。実家も姉妹の家も、職場もスーパーも習いごともぜんぶ近くにあって、すごく便利なところに住んでいました。

えいじ:ただ、当時から遊ぶなら滋賀に行くことが多くて。琵琶湖や山に通っていくうちに、だんだん好きになっていきましたね。

あやこ:毎週のように週末には滋賀に遊びに来て、夏は琵琶湖で泳いで、冬は奥伊吹や函館山でス キーやスノーボードをして、帰りは比良とぴあの温泉に寄るのが定番コースでした。

あまりにも頻繁に遊びに来るから、このあたりで週末に1泊できるセカンドハウスを持てないかな、と少しずつ調べるようになったんです。でも私は京都で仕事があったし、引っ越すなら子どもの転校が必要だったので、本腰を入れて考えていませんでした。

えいじ:探してみたら、ちょっと休めるくらいの家でよかったのに、小さいサイズの家が全然見つからなかったんですよ。

あやこ:そうそう、大きい家しか見つからなくて。もともと、京都の家が小さかったからゆくゆくは大きい家に住みたいと考えていたので、それならもう引っ越し先として滋賀がありかも、と思い始めましたね。

住むなら琵琶湖沿いがいいな、とか、もし家を住み替えるなら家を自分たちで建てたいね、とかどんどん夢が広がっていったんですけど、不動産屋さんに行っても、なかなか土地が見つからなくて。本格的に探し始めて1年くらい経ってから、ようやくここが浮上したんです。

ゲットした土地をどう使うか悩んだ結果、移住を選んだ

── では当初は、この家をセカンドハウスにしようと考えていたんですね。

あやこ:広い土地をゲットしたけれど、これからどうしていこうかと2人で話していました。結局、この土地を買ってから最初の3年くらいは、ときどき草刈りだけしに来るだけで。セカンドハウスにするにはもったいないけれど、古い家がぼろぼろで住める状態じゃなかったんです。

えいじ:もともとあった家が20年くらい放置されていたみたいで、ほんまにぼろぼろだったんです。

あやこ:それで新築にするのかリフォームでいけるのか、いろいろ迷ったんですけど、最後は「どうせ京都で家を買うくらいなら、ここに住みたい家を建てよう」と決めました。

そのときには1年後に子どもの入学が迫っていたので、それまでに家をなんとかしようと思って、あらゆる準備を急ピッチで進めましたね。工務店さんに駆け込んだ結果、新築ではなくリフォームすることにしました。

── もともと馴染みのあるエリアだったとはいえ、引っ越してくる上で不安はなかったのでしょう か?

あやこ:じつは、両親には反対されるだろうと思って、リフォームを始めるまでは土地を買ったことすら秘密にしていたんです。親も姉妹も近いところに住んでいて甘えていた部分があったので、誰にも頼れない場所に行くにあたって、親が安心してくれそうな材料を集めてプレゼンしましたね。

あとはこっちに何のつながりもなくて、私たちの「住みたい」だけでここに来たので、子どもの転校やご近所さんの人間関係は大丈夫かな、と不安もありました。でもお隣さんがすごくウェルカムしてくださって、「若い家族が来てくれてありがたい」って。子どもをきっかけに親子で友だちが増えたのも、ありがたかったですね。

えいじ:僕は今でも京都まで通勤しているので、電車で行ったら1時間半かかるんです。少しでも短縮させようと思って、今はバイクで通っています。冬は寒いし、正直そこは不便にしか感じてへんですけどね(笑)。

移住してみたら、想像していなかった発見がたくさんあった

── 引っ越しによって、お2人が続けてきた古道具屋「MIZUTAMARI」の活動に変化はありましたか? 京都から離れると、古物が入手しにくくならなかったのでしょうか。

えいじ:滋賀でも同じように古物を扱う人と出会えたことで、市場に一緒に買い付けに行ったりマル シェに出店してみたり。こっちに来てからのほうが、MIZUTAMARIとして声をかけてもらうことが増えましたね。引っ越してきて1年くらいで、新しい知り合いが一気にできました。

あやこ:仕事をしながらも、以前よりプライベートの時間が充実するようになりました。 MIZUTAMARIの活動も、一気に幅が広がったよね。

── 遊びに来ていたころには気づいていなくて、移住してみて意外だった発見はありましたか?

あやこ:引っ越してきてすぐに、「こんなに星見えるんや」ってびっくりしました。

えいじ:星はほんまに、きれいやな。あとは、琵琶湖やアウトドアが日常になりました。朝起きて顔を洗うのと同じくらいにね(笑)。

あやこ:考えてみれば、移住してよかったことしかないですね。せっかく好きでこのエリアに引っ越してきているから、地域のことをもっと知っていきたいなと思います。最近は2人でよく散歩して、探検しているんです。

えいじ:困ったことは、強風でゴミ箱の蓋がどっか飛んで行っちゃったくらい(笑)。近所にもまだ通ったことがない道はたくさんあるし、琵琶湖にも潜りたいスポットもたくさんあるから、もっと知っていきたいですね。この地域には、おもしろがれるものがたくさんある予感がします。

MIZUTAMARI(みずたまり)

公式SNS: ​https://www.instagram.com/mizu._.tamari/